資産形成において、投資は避けて通れない道です。しかし、その道を歩む前に、まず考えるべきは「いくら投資に回せるのか」という点です。
これは単なる数字の計算ではなく、あなたの将来の経済的自由を左右する、非常に重要な要素です。
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大前提として:少額投資では資産形成に限界がある
例えば、毎月1万円を投資に回した場合、1年間で12万円、30年続けても360万円しか投資元本として積み上げることができません。これでは、億単位の資産を築くことは難しいでしょう。一方で、筆者が30代で2億円に迫る資産を築けたのは、圧倒的な「入金力」があったからです。
もし、毎月20万円を投資に回せば、年間240万円、30年間で7200万円の元本を積み上げることができます。さらに、長期的な複利効果を活かせば、数億円の資産を築くことも夢ではありません。
米国、いや世界が紙幣を刷り続けなければならない現状を鑑みると、株式を始めとした「資産」は上昇していく運命が定められているので、如何に大きな規模で投資資金を大きくできるかどうかが勝負なのです。
しかし、入金力を引き上げるにはどうすればいいのでしょうか?我々の体は一つしかありませんので、人より努力をするか、レバレッジをかける必要がありますよね。
入金力を引き上げるには?
入金力を引き上げる基本的な方法は、「可処分所得を増やし、支出を抑える」ことです。運動を増やし、食事を減らすダイエットと一緒ですね。
これはシンプルな公式ですが、その実践には工夫と戦略が求められます。以下では、具体的なアプローチを紹介します。
1. 所得を引き上げる
所得を増やすには、主に「転職」や「副業」が有効です。
利益率の高い業界への転職(金融・不動産・ITなど)
特に転職は、給与を大幅に引き上げるチャンスです。最近の調査によると、2023年には正社員の7.5%が転職を経験しており、もはや転職は珍しいものではありません。現在の給与に満足していない場合、転職を真剣に検討する価値があります。
給与を上げるには、やはり利益率の高い金融・商社やIT、人材系が所得を上げるには効率の良い選択肢になります。会社の利益率が高くないと、社員に還元ができませんからね。
参考メディア:
IT業界ノート:IT業界の実体験を発信
副業を行う(=事業を立ち上げる)
副業もまた、有力な選択肢です。例えば、ITスキルを活かしてソフトウェア開発の副業を行う、ウェブ知識(SEOやリスティング広告など)を生かして集客代行を行う、医師がアルバイトで収入を得るなど、高い専門性を持つ仕事であれば大きな収入が期待できます。副業が軌道に乗ってくるようでしたら、それを事業化して独立しさらに所得を増やしていくことも可能でしょう。
独立は茨の道ですが、その分リターンが大きくなります。ただ、やはり独立とは人生を賭けて行うものであり、決断は慎重に行いたいものです。
今はインターネット全盛期であり、パソコンとインターネットに接続できる環境さえあれば、一人でもビジネスを立ち上げることができる時代です。
個人ブログを開設し、そこから商品を紹介するなどして収益をあげることができる時代です。ブログであれば、集客に成功すれば人を雇わなくても大きな収益を上げられるのが現代です。夢がある一方で、良質な情報や武器も必要になってきます。
一例として、インターネットでサービスを販売するためにWebマーケティングを行うには、Googleの掲載順位などを引き上げる(SEO対策)ことが非常に重要になってきます。以下のメディアやツールが非常に有用なので、ぜひ参考にしてください。
参考メディア:
- and media:and media株式会社はSEOやオウンドメディアに特化したSEO対策会社です。キーワード選定からコンテンツ制作、リンク戦略など包括的にSEO支援を行っています。
- WEBLANCE:WEBLANCEは、エンジニア・デザイナー・マーケターを対象とするフリーランスの案件探しのサポートを行っているフリーランスエージェントです。
- 失敗から学ぼう!:「会社員がスキマ時間で自分を磨き、稼ぐ」をコンセプトにブログ等で収益を得る手法について発信しているメディアです。
参考ツール:
クラウド型検索順位チェックツール『Nobilista』:Nobilista(ノビリスタ)
は日本製のクラウド型検索順位チェックツール。 無料プランから有料まで多彩なプランがあり、 クラウド型なのでWindowsからMac、 スマホユーザーまで利用ができます。
- クラウド型なのでブラウザ上で利用可能
- 365日間全自動で検索順位を計測
- 検索ボリュームや難易度などの指標も同時に表示
- 共有用のURLを発行することで社内にレポート共有が可能
Ahrefs:ブログ(メディアサイト)のドメインパワーや検索上位に掲載されている競合他社の情報などを可視化できるツール。筆者も活用中でWebマーケティングを行う上では必須のツールです。
また、特別なスキルがなくても、データ入力や簡単な作業で副収入を得ることが可能です。
ただ、労働を行なった分報酬を貰うような働き方では副業収入も増えませんよね。やはりレバレッジの効く不動産やインターネット収入の獲得を目指したいところです。
2. 節税を行う
可処分所得を増やすもう一つの方法は、節税です。サラリーマンであれば、「ふるさと納税」や「住宅ローン控除」、「iDeCo」を活用することで、税負担を軽減できます。例えば、ふるさと納税では、納税額に見合った返礼品を受け取ることで、実質的な節税効果を得られます。
これは誰にでもできることですので、面倒くさがらずにやりましょう。
また、住宅ローン控除は、初年度に確定申告が必要ですが、2年目以降は年末調整で自動的に適用されます。iDeCoは、拠出した金額を課税所得から差し引くことで、将来の税負担を減らす効果があります。
支出を抑える工夫
収入を増やすだけでなく、支出を抑えることも重要です。特に、大きな支出項目である「住居費」や「保険費用」を見直すことで、家計全体の支出を大幅に削減できます。
1. 住居の選択
「賃貸」と「持ち家」のどちらが得かという議論はありますが、長期的に見れば「持ち家」が有利です。
賃貸では家賃の中にオーナーの利益が含まれており、持ち家に比べてコストが高くなる傾向があります。
また、持ち家は資産として保有できるため、将来的に価値が上がれば売却益も期待できます。それまで支払っていた家賃も一括で返ってくるため、人生で最もお金のかかる住居費を実質スキップできる点は資産形成に大きく追い風ですよね。
ただ、資産価値の高い住居を買わなければなりませんので、それなりに不動産を学び取り組む必要があります。
2. 保険の見直し
保険は必要不可欠ですが、重複している保険や、現在のライフスタイルに合わない保険に無駄なお金を支払っている場合があります。
保険の内容を定期的に見直し、本当に必要な保険に絞ることで、支出を大幅に削減できます。
総括
投資における成功のカギは、いかにして「入金力」を高めるかにあります。入金力が高ければ、高リスク・高リターンの投資戦略を取る必要がなく、安定した資産形成が可能です。
今一度、収入の増加と支出の管理方法を見直し、将来に向けて着実な一歩を踏み出しましょう。